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Question No.(分類) | クエスチョン | 推奨の強さ* | エビデンスの強さ* |
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推奨文 | |||
画像1(BQ) | GIST が疑われる患者の確定診断にEUS‒FNA は有用か | 2 | B |
GIST が疑われる患者の確定診断に EUS‒FNA を行うことを弱く推奨する | |||
画像2(BQ) | GIST 患者の病期診断や再発診断にCT,MRI は有用か | 1 | B |
GIST患者の病期診断や再発診断にCT,MRIを行うことを強く推奨する | |||
画像3(BQ) | GIST 患者の病期診断や再発診断にFDG‒PET/CT は有用か | 2 | C |
GIST患者の病期診断や再発診断にFDG‒PET/CTを行うことを弱く推奨する | |||
画像4(CQ) | GIST に対する薬物療法の治療効果判定にFDG‒PET/CT の追加は有用か | 2 | C |
GIST に対する薬物療法の治療効果判定にFDG‒PET/CT を追加することを弱く推奨する | |||
病理1(BQ) | GIST の鑑別にはHE 染色での形態診断とKIT 免疫染色は有用か | 1 | C |
GISTの鑑別にはHE染色での形態診断とKIT免疫染色を行うことを強く推奨する | |||
病理2(BQ) | GIST の鑑別診断にKIT 以外の免疫染色は有用か | 1 | C |
GIST の鑑別診断に KIT 以外の免疫染色も併用することを強く推奨する | |||
病理3(BQ) | 免疫染色でKIT 陰性または弱陽性のGIST の診断に遺伝子解析は有用か | 2 | C |
免疫染色でKIT 陰性または弱陽性のGIST の診断に遺伝子解析を行うことを弱く推奨する | |||
病理4(BQ) | GIST は臓器別に頻度や悪性度に違いはあるか | — | — |
GIST は臓器別に発生頻度や悪性度に違いが見られる | |||
病理5(BQ) | GIST の悪性度評価に再発リスク分類は有用か | 1 | C |
GIST の悪性度評価に再発リスク分類を行うことを強く推奨する | |||
病理6(BQ) | GIST の悪性度(再発リスク)評価に生検は有用か | 2 | C |
GISTの悪性度(再発リスク)評価は生検標本では行わないことを弱く推奨する | |||
病理7(BQ) | GIST においてKIT 免疫染色とc‒kit 遺伝子変異とは関係があるか | — | — |
GISTにおいてKIT免疫染色とc‒kit遺伝子変異とは明白な関係はない | |||
病理8(BQ) | イマチニブ一次耐性GIST における遺伝子解析は有用か | 2 | D |
イマチニブ一次耐性GIST において遺伝子解析を行うことを弱く推奨する | |||
病理9(BQ) | c‒kit・PDGFRA 遺伝子以外の異常により発生するGIST はあるか | — | — |
c‒kit・PDGFRA 遺伝子以外の異常により発生するGIST がある | |||
病理10(BQ) | GIST が多発する病態はあるか | — | — |
GIST が多発する病態がある | |||
外科1(CQ) | 2 cm 未満の胃GIST に対して,外科切除は推奨されるか | 2 | D |
2 cm 未満の胃GIST に対して,外科切除を行うことを弱く推奨する | |||
外科2(CQ) | 2 cm 以上,5 cm 未満の粘膜下腫瘍に対して,外科切除は推奨されるか | 1 | C |
2 cm 以上,5 cm 未満のGIST あるいはGIST を含む悪性腫瘍を強く疑う粘膜下腫瘍に対して,外科切除を行うことを強く推奨する | |||
外科3(CQ) | 5 cm 以上の粘膜下腫瘍に対して,腹腔鏡下手術は推奨されるか | 2 | D |
5 cm以上の粘膜下腫瘍に対して,腹腔鏡下手術を行うことを弱く推奨する | |||
外科4(BQ) | 外科切除が適応となるGIST に対して,臓器機能温存手術は推奨されるか | 1 | D |
外科切除が適応となるGIST に対して,臓器機能温存手術を行うことを強く推奨する | |||
外科5(CQ) | 大きなGIST や,不完全切除の可能性が高いと判断されるGIST に対して,イマチニブによる術前補助療法は有用か | 2 | C |
腫瘍径が10 cm以上のような大きなGISTや,不完全切除の可能性が高いと判断されるGIST に対して,イマチニブによる術前補助療法を行うことを弱く推奨する | |||
外科6(CQ) | 術前もしくは術中に腫瘍破裂が確認されたGIST に対して,イマチニブによる術後補助療法は有用か | 1 | B |
術前もしくは術中に腫瘍破裂が確認されたGIST に対して,イマチニブによる術後補助療法を行うことを強く推奨する | |||
外科7(BQ) | 完全切除後のGIST に対して,定期フォローは有用か | 2 | D |
完全切除後の GIST に対して,定期フォローを行うことを弱く推奨する | |||
外科8(CQ) | 転移性GIST に対して,初回治療としての外科切除は有用か | 2 | D |
転移性 GIST に対して,初回治療としての外科切除を行わないことを弱く推奨する | |||
外科9(CQ) | イマチニブ奏効中の転移・再発GIST に対して,外科切除は有用か | 2 | D |
イマチニブ奏効中の転移・再発 GIST に対して,外科切除を行わないことを弱く推奨する | |||
外科10(CQ) | 薬剤耐性の転移・再発GIST に対して,外科切除は有用か | 2 | D |
薬剤耐性の転移・再発 GIST に対して,外科切除を行わないことを弱く推奨する | |||
内科1(CQ) | 標準用量開始が可能な転移・再発GIST に対して,イマチニブの標準用量開始と比べて低用量開始は有用か | 1 | D |
標準用量開始が可能な転移・再発GIST に対して,イマチニブの低用量開始を行わないことを強く推奨する | |||
内科2(BQ) | 転移・再発GIST に対して,チロシンキナーゼ阻害薬が有効性を示した場合,治療中断は有用か | 2 | C |
転移・再発GIST に対して,チロシンキナーゼ阻害薬が有効性を示した場合,治療中断を行わないことを弱く推奨する | |||
内科3(CQ) | 転移・再発GIST に対して,イマチニブの血中濃度測定は有用か | 2 | D |
転移・再発 GIST に対して,イマチニブの血中濃度測定を行うことを弱く推奨する | |||
内科4(CQ) | イマチニブ400 mg/日投与中に増悪した転移・再発GIST に対して,投与量増加は有用か | 2 | D |
イマチニブ400 mg/日投与中に増悪した転移・再発GIST に対して,投与量増加を行わないことを弱く推奨する | |||
内科5-1(BQ) | 再発高リスクまたは腫瘍破裂GIST に対して,完全切除後3 年間のイマチニブによる術後補助療法は有用か | 1 | B |
再発高リスクまたは腫瘍破裂GIST に対して,完全切除後3 年間のイマチニブによる術後補助療法を行うことを強く推奨する | |||
内科5-2(CQ) | 再発高リスクまたは腫瘍破裂GIST に対して,完全切除後3 年間を超えるイマチニブによる術後補助療法は有用か | Not Graded |
D |
推奨なし | |||
内科6(BQ) | イマチニブ不耐・不応の転移・再発GIST に対して,スニチニブは有用か | 1 | B |
イマチニブ不耐・不応の転移・再発GIST に対して,スニチニブの使用を強く推奨する | |||
内科7(BQ) | スニチニブ不耐・不応の転移・再発GIST に対して,レゴラフェニブは有用か | 1 | B |
スニチニブ不耐・不応の転移・再発GIST に対して,レゴラフェニブの使用を強く推奨する | |||
内科8(CQ) | レゴラフェニブ不耐・不応の転移・再発GIST に対して,イマチニブまたはスニチニブの再投与は有用か | 2 | D |
レゴラフェニブ不耐・不応の転移・再発GIST に対して,イマチニブまたはスニチニブの再投与を行うことを弱く推奨する | |||
内科9(CQ) | 転移・再発GIST に対して,放射線治療は有用か | 2 | D |
転移・再発 GIST に対して,放射線治療を行わないことを弱く推奨する | |||
内科10(CQ) | GIST の肝転移に対して,外科切除以外の局所療法は有用か | 2 | D |
薬剤耐性の GIST の肝転移に対して,外科切除以外の局所療法を行うことを弱く推奨する | |||
内科11(CQ) | スニチニブおよびレゴラフェニブの標準用法用量の不耐GIST に対して,スニチニブおよびレゴラフェニブの投与スケジュールの変更は推奨されるか | 2 | D |
スニチニブおよびレゴラフェニブの標準用法用量の不耐GIST に対して,スニチニブおよびレゴラフェニブの投与スケジュールの変更を行うことを弱く推奨する | |||
内科12(CQ) | GIST 治療におけるチロシンキナーゼ阻害薬の選択に遺伝子解析は有用か | 2 | D |
GIST 治療におけるチロシンキナーゼ阻害薬の選択に遺伝子解析を行わないことを弱く推奨する | |||
内科13(CQ) | レゴラフェニブ不耐・不応の転移・再発GISTに対して,ピミテスピブは有用か | 1 | B |
レゴラフェニブ不耐・不応の転移・再発GISTに対して,ピミテスピブの使用を強く推奨する |
* 推奨の強さ・エビデンスの強さは,表3 を参照。特定の診療行為の推奨を意味しない場合は,「—」としている。