改訂にあたって

2012 年に『頭頸部癌取扱い規約』が改訂され第5 版が発刊されましたので,これに引き続き『頭頸部癌診療ガイドライン』も改訂を行うことになりました。これまでのガイドラインは2009 年に発刊されましたが,このたび新たに内容を充実させて2013 年版として改訂し刊行となりました。『頭頸部癌取扱い規約 第5 版』ではTNM 分類に大きな変更はありませんでしたので,ガイドラインでの病期診断,アルゴリズムには大きな変更はありません。今回の改訂ではクリニカルクエスチョン(CQ)を充実させました。ガイドラインに沿って診療する際に疑問となる点をCQ として設定し,そのCQ に対する解説にはエビデンスレベルの高い多くの論文を参考にしました。その論文のエビデンスレベルの決定など膨大な作業をこなし,ようやく出来上がりました。CQ の解説に参考にした文献やその検索方法も記載してありますので参考にしていただきたいと思います。

ガイドライン委員会委員長の丹生健一先生,ならびに副委員長の林隆一先生には大変なご苦労をおかけしました。またガイドライン委員会の各先生方ならびに作成協力をいただいた先生方,評価委員の先生方など多くの先生方の多大なご支援をいただきましたことに感謝いたします。CQ の設定,膨大な量の文献を検索してその内容を検討する大変な苦労をかけて,新たなガイドラインを作成することができました。頭頸部癌学会でも今後エビデンスレベルの高い論文が世界に向けて発信できるようになり,このCQ に答えられる論文が多くなることを希望しております。このガイドラインを参考にして日々の診療に役立てていただきたいと思います。また,会員の皆様方からも意見をいただき,さらによいものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

2013 年6 月

日本頭頸部癌学会理事長

加藤 孝邦