G-CSF適正使用 〜アルゴリズム


G-CSF 一次予防的投与

初回化学療法前の評価

初回化学療法前の評価

*1 FN:febrile neutropenia 発熱性好中球減少症

初回治療前のFN のリスクの評価
ASCO EORTC NCCN
  • 高齢者(65 歳以上)
  • 進行がん
  • 化学療法または放射線療法施行歴
  • 治療前の好中球減少または腫瘍の骨髄浸潤
  • 感染の存在
  • 開放創の存在または最近の手術施行歴
  • PS不良または栄養状態不良
  • 腎障害
  • 肝障害(特にビリルビン高値)
  • 心血管疾患
  • 複数の合併症
  • HIV 感染
  • 高齢者(65 歳以上)
  • 進行がん
  • FN の既往歴††
  • 高齢者(65 歳以上)
  • PS不良
  • 化学療法施行歴
  • 放射線治療歴
  • 治療前好中球減少
  • 腫瘍の骨髄浸潤
  • 感染や開放創
  • 最近の手術歴
  • 腎障害
  • 肝障害(ビリルビン高値)
  • HIV 感染(特にCD4 細胞数の少ない患者)

performance Status(PS)とは全身症状の指標であり,Eastern Cooperative Oncology Group によって分類される。0:無症状,1:軽度の症状があり,2:日中の50%以上は起居,3:日中の50%以上は就床,4:終日就床

††レジメンの異なる先行化学療法におけるFNの既往歴

G-CSF 二次予防的投与

2 回目以降の化学療法開始前の評価

初回治療:臨床進行期III期・IV期

*化学療法の減量・スケジュール変更が行なわれたうえで,G-CSF の適応に関する推奨グレード

詳細は,「2.発熱性好中球減少症の定義とリスク」「4.二次予防的投与」を参照。

GーCSF 治療的投与

無熱性好中球減少症*1

無熱性好中球減少症

*1 無熱性好中球減少症とは,腋窩体温37.5℃未満で好中球絶対数(ANC)500/μL 未満,またはANC 1,000/μL 未満で48 時間以内に500/μL 未満を予測できる状態

発熱性好中球減少症(FN)*2 発症時

発熱性好中球減少症

*2 FN とは,腋窩体温37.5℃以上で好中球絶対数(ANC)500/μL 未満またはANC 1,000/μL 未満で48 時間以内に500/μL 未満を予測できる状態

*3 病態重篤化のリスク要因:敗血症,65 歳以上,重篤な好中球減少症(好中球絶対数<100/μL),肺炎,侵襲性真菌感染症,臨床的に明らかな感染症,入院中のFNの既往。リスクの評価は医学的合併症が低リスクのFNのがん患者を同定するためのMASCC リスクインデックススコアで21 点以上(低リスク)を確認してもよい。

詳細は,「2.発熱性好中球減少症の定義とリスク」「5.治療的投与」を参照。

明確なエビデンスはないが,わが国では化学療法により好中球数1,000/μL 未満で発熱(原則として38℃以上)あるいは好中球数500/μL 未満が観察された時,G-CSF を治療目的として保険診療で使用可能である。

さらに,化学療法により好中球数1,000/μL 未満で発熱(原則として38℃以上)あるいは好中球数500/μL 未満が観察され,引き続き同一の化学療法を施行する症例に対しては,次回以降の化学療法施行時には好中球数1,000/μL 未満が観察された時点から,G-CSF の投与が認められている。