No. |
クリニカルクエスチョン |
推奨 |
エビデンスの強さ |
CQ1 |
手術適応決定には,呼吸機能評価(spirometry)や循環機能評価(安静時心電図)をはじめ,血液・生化学所見や年齢などを総合的に評価・検討することが必要か? |
術前呼吸機能・循環機能をはじめ総合的に評価・検討を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ2 |
臨床病期Ⅰ-Ⅱ期非小細胞肺癌で標準手術可能な患者には,外科切除が勧められるか? |
臨床病期Ⅰ-Ⅱ期非小細胞肺癌で標準手術可能な患者には,外科切除を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ3 |
臨床病期Ⅰ-Ⅱ期非小細胞肺癌で外科切除可能な患者に対する術式は,肺葉以上の切除を行うべきか? |
臨床病期Ⅰ-Ⅱ期非小細胞肺癌で外科切除可能な患者に対する術式は,肺葉以上の切除を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
B |
CQ4 |
臨床病期ⅠA 期,最大腫瘍径2 cm 以下の非小細胞肺癌に対して,縮小手術(区域切除または楔状切除)を行うよう勧められるか? |
臨床病期ⅠA 期,最大腫瘍径2 cm 以下の非小細胞肺癌に対して,縮小手術(区域切除または楔状切除)は行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:100%〕 |
C |
CQ5 |
臨床病期Ⅰ期非小細胞肺癌で外科治療が可能であるが,肺葉切除以上の切除が不可能な患者に,縮小手術(区域切除または楔状切除)を行ってもよいか? |
臨床病期Ⅰ期非小細胞肺癌で外科治療が可能であるが,肺葉切除以上の切除が不可能な患者に,縮小手術(区域切除または楔状切除)を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:66%〕 |
C |
CQ6 |
臨床病期ⅢA 期非小細胞肺癌の治療方針は,呼吸器外科医,内科医,放射線治療医を含めた集学的治療グループで検討すべきか? |
臨床病期ⅢA 期非小細胞肺癌の治療方針は,呼吸器外科医を含めた集学的治療グループでの検討を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ7 |
臨床病期ⅢA 期N2 非小細胞肺癌のN2 診断は,組織学的に確認すべきか? |
臨床病期ⅢA 期N2 非小細胞肺癌の診断は,組織学的に確認を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ8 |
臨床病期ⅢA 期T4N0-1 非小細胞肺癌に対して,外科切除を行うよう勧められるか? |
臨床病期ⅢA 期T4N0-1 非小細胞肺癌に対して,外科切除を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:63%〕 |
D |
CQ9 |
切除可能な非小細胞肺癌に対しては,肺門縦隔リンパ節郭清を行い,病理学的評価を行うべきか? |
肺門縦隔リンパ節郭清を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
B |
CQ10 |
臨床病期T3N0-1M0 の胸壁浸潤非小細胞肺癌には,胸壁合併切除を行うよう勧められるか? |
臨床病期T3N0-1M0 の胸壁浸潤非小細胞肺癌には,胸壁合併切除を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ11 |
心膜に浸潤した臨床病期T3N0-1M0 の非小細胞肺癌には,合併切除を行うよう勧められるか? |
心膜に浸潤した臨床病期T3N0-1M0 非小細胞肺癌には合併切除を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ12 |
肺全摘を避けて,気管支・肺動脈形成を行うべきか? |
肺全摘を避けて,気管支・肺動脈形成を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ13 |
同一肺葉内結節で転移(PM1)もしくは多発肺癌を疑うcN0 症例において,手術を行うべきか? |
同一肺葉内結節で転移(PM1)もしくは多発肺癌を疑うcN0 症例において,手術を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
D |
CQ14 |
他肺葉内結節で,多発原発性肺癌を疑う症例において,手術を行うべきか? |
他肺葉内結節で,多発原発性肺癌を疑う症例においては,手術を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:78%〕 |
D |
CQ15 |
他肺葉内結節で,肺内転移(PM2,3)を疑う症例において,手術を行うべきか? |
肺内転移(PM2,3)を疑う症例においては,手術を行わないよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:89%〕 |
D |
CQ16 |
異時性多発肺癌に対しては,耐術能があれば外科治療を行ってもよいか? |
異時性多発肺癌に対しては,耐術能があれば外科治療を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:89%〕 |
D |
CQ17 |
臨床病期Ⅰ期非小細胞肺癌に対して,胸腔鏡補助下肺葉切除を行ってもよいか? |
胸腔鏡補助下肺葉切除を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:67%〕 |
B |
CQ18 |
臨床病期Ⅰ期非小細胞肺癌に対して,ロボット支援下肺葉切除を行ってもよいか? |
臨床病期Ⅰ期非小細胞肺癌に対して,ロボット支援下肺葉切除を推奨するだけの根拠が明確ではない。〔推奨度決定不能〕 |
|
CQ19 |
外科切除後の非小細胞肺癌に対しては,定期的な経過観察を行うべきか? |
外科切除後の非小細胞肺癌に対しては定期的な経過観察を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ20 |
非小細胞肺癌術後の患者は,禁煙を行うべきか? |
非小細胞肺癌術後の患者に対しては,禁煙を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ21 |
切除可能な低悪性度腫瘍(カルチノイド,粘表皮癌,腺様嚢胞癌)は,非小細胞肺癌に準じた外科治療を行うべきか? |
切除可能な低悪性度腫瘍(カルチノイド,粘表皮癌,腺様嚢胞癌)に対しては,非小細胞肺癌に準じた外科治療を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
No. |
クリニカルクエスチョン |
推奨 |
エビデンスの強さ |
CQ46 |
全身状態良好(PS 0-1)なドライバー遺伝子変異/転座陽性例に対する最適な一次治療は何か? |
ドライバー遺伝子(EGFR,ALK,ROS1,BRAF,MET,RET)変異/転座を有するPS 0-1 の患者に,それぞれの遺伝子変異/転座を標的とするキナーゼ阻害薬の治療を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
A |
CQ47 |
PS 2-4 のドライバー遺伝子変異/転座陽性例に対する最適な一次治療は何か? |
- a . ドライバー遺伝子(EGFR,ALK,ROS1,BRAF,MET,RET)変異/転座を有するPS 2 の患者に,それぞれの遺伝子変異/転座を標的とするキナーゼ阻害薬の治療を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:96%〕
|
C |
- b . ドライバー遺伝子(EGFR,ALK,ROS1,BRAF,MET,RET)変異/転座を有するPS 3-4 の患者に,それぞれの遺伝子変異/転座を標的とするキナーゼ阻害薬の治療を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:93%〕
|
C |
CQ48 |
75 歳以上のドライバー遺伝子変異/転座陽性例に対する最適な一次治療は何か? |
ドライバー遺伝子(EGFR,ALK,ROS1,BRAF,MET,RET)変異/転座を有する75 歳以上の患者に,それぞれの遺伝子変異/転座を標的とするキナーゼ阻害薬の治療を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:96%〕 |
C |
CQ49 |
ドライバー遺伝子変異/ 転座陽性例に細胞傷害性抗癌薬は勧められるか? |
ドライバー遺伝子変異/転座陽性例の患者においても,ドライバー遺伝子変異/転座のない患者で推奨される細胞傷害性抗癌薬の治療をいずれかのタイミングで行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
A |
CQ50 |
ドライバー遺伝子変異/転座陽性例に細胞傷害性抗癌薬と免疫チェックポイント阻害薬を併用した治療は勧められるか? |
ドライバー遺伝子変異/転座陽性の患者にプラチナ製剤併用療法と免疫チェックポイント阻害薬を併用した治療を行うよう勧めるだけの根拠が明確ではない。〔推奨度決定不能〕 |
|
CQ51 |
ドライバー遺伝子変異/ 転座陽性例に免疫チェックポイント阻害薬単独療法は勧められるか? |
ドライバー遺伝子変異/転座陽性例の患者に免疫チェックポイント阻害薬単独療法を勧めるだけの根拠が明確ではない。〔推奨度決定不能〕 |
|
CQ52 |
PS 0-1の場合,一次治療としてどの治療法が勧められるか?* |
- a . オシメルチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:93%(推奨率:100%)〕
|
B |
- b . ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:79%(推奨率:96%)〕
|
A |
- c . エルロチニブに血管新生阻害薬を併用した治療を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:86%(推奨率:90%)〕
|
A |
- d . ダコミチニブ単剤療法を行うよう提案する〔推奨の強さ:2,合意率:86%(推奨率:86%)〕
|
B |
- e . ゲフィチニブ,エルロチニブ,アファチニブのいずれかの単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:75%(推奨率:89%)〕
|
A |
CQ53 |
PS 2 の場合,一次治療としてどの治療法が勧められるか? |
- a . EGFR-TKI 単剤療法(ゲフィチニブ,エルロチニブのいずれか)を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:86%〕
|
C |
- b . ゲフィチニブ+カルボプラチン+ペメトレキセド併用療法を行うよう勧めるだけの根拠が明確ではない。〔推奨度決定不能〕
|
|
CQ54 |
PS 3-4 の場合,一次治療としてどのEGFR-TKI が勧められるか? |
ゲフィチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:75%〕 |
C |
CQ55 |
PS 0-1 の場合,一次治療としてEGFR-TKI が勧められるか? |
- a . エクソン18-21 の遺伝子変異(エクソン19 欠失・L858R 変異・エクソン20 の挿入変異・T790M 変異以外)には EGFR-TKI単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:78%〕
|
C |
- b . エクソン20 の挿入変異にはEGFR-TKI 療法を行わないよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:70%〕
|
C |
- c . EGFR-TKI 未治療のT790M 変異にオシメルチニブ単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:67%〕
|
D |
CQ56 |
一次治療EGFR-TKI*耐性または増悪後のT790M 変異陽性例に対する最適な二次治療は何か? |
オシメルチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
B |
CQ57 |
PS 0-1 の場合,一次治療としてどのALK-TKI が勧められるか?* |
- a . アレクチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意(推奨)率:100%〕
|
A |
- b . ブリグチニブ単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:73%(推奨率:100%)〕
|
B |
- c . ロルラチニブ**単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:73%(推奨率:100%)〕
|
B |
- d . セリチニブ単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:63%(推奨率:63%)〕
|
B |
- e . クリゾチニブ単剤療法を行うよう勧めるだけの根拠が明確ではない。〔推奨度決定不能〕
|
|
CQ58 |
PS 2-4 の場合,一次治療としてどのALK-TKI が勧められるか? |
アレクチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ59 |
一次治療ALK-TKI 耐性または増悪後のPS 0-2 に対する最適なALK-TKI は何か?* |
- a . アレクチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:83%(推奨率:100%)〕
|
C |
- b . ブリグチニブ単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:63%(推奨率:100%)〕
|
C |
- c . ロルラチニブ単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:70%(推奨率:100%)〕
|
C |
- d . セリチニブ単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:90%(推奨率:93%)〕
|
C |
CQ60 |
ROS1 融合遺伝子陽性にROS1-TKI は勧められるか? |
- a . クリゾチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:92%(推奨率:100%)〕
|
C |
- b . エヌトレクチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:67%(推奨率:100%)〕
|
C |
CQ61 |
BRAF 遺伝子変異陽性にダブラフェニブ+トラメチニブは勧められるか? |
ダブラフェニブ+トラメチニブ併用療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:69%〕 |
C |
CQ62 |
MET 遺伝子変異陽性にMET-TKI は勧められるか? |
MET-TKI単剤療法(テポチニブ,カプマチニブのいずれか)を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:92%〕 |
C |
CQ63 |
RET 融合遺伝子陽性にセルペルカチニブは勧められるか? |
セルペルカチニブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:77%〕 |
C |
CQ64 |
NTRK 融合遺伝子陽性*にTRK-TKI は勧められるか? |
TRK-TKI 単剤療法(エヌトレクチニブ,ラロトレクチニブのいずれか)を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:71%〕 |
D |
CQ65 |
KRAS 遺伝子G12C 変異陽性にソトラシブは勧められるか? |
二次治療*以降でソトラシブ**単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:67%〕 |
C |
CQ66 |
全身状態良好(PS 0-1)なPD-L1 高発現*に対する一次治療において薬物療法は勧められるか? |
- a . ペムブロリズマブ単剤療法もしくはアテゾリズマブ単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:96%(推奨率:100%)〕
|
A |
- b .
プラチナ製剤併用療法にPD-1/PD-L1阻害薬を併用した治療を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:82%(推奨率:100%)〕
|
B |
- c . ニボルマブ+イピリムマブにプラチナ製剤併用療法を併用した治療を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:59%(推奨率:92%)〕
|
C |
- d . ニニボルマブ+イピリムマブ併用療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:86%(推奨率:86%)〕
|
C |
CQ67 |
PS 2 のPD-L1 高発現*に対する一次治療において薬物療法は勧められるか? |
- a . 細胞傷害性抗癌薬の治療を行うよう推奨もしくは提案する。〔単剤療法/推奨の強さ:1,合意率:100%〕
|
A |
- 〔カルボプラチン併用療法/推奨の強さ:2,合意率:100%〕
|
B |
- b . ペムブロリズマブ単剤療法もしくはアテゾリズマブ単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:85%〕
|
D |
- c . プラチナ製剤併用療法に免疫チェックポイント阻害薬を併用した治療を行うよう推奨するだけの根拠が明確ではない。〔推奨度決定不能〕
|
|
CQ68 |
ドライバー遺伝子変異/ 転座陰性,PD-L1 TPS 50%未満,もしくは不明のPS 0-1,75 歳未満に対する一次治療において細胞傷害性抗癌薬は勧められるか? |
プラチナ製剤と第三世代以降の細胞傷害性抗癌薬を併用した治療を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:93%〕 |
A |
CQ69 |
ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS 50%未満,もしくは不明のPS 0-1,75 歳以上に対する一次治療において細胞傷害性抗癌薬は勧められるか? |
- a . カルボプラチン併用療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:96%〕
|
A |
- b . 第三世代細胞傷害性抗癌薬単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:77%〕
|
A |
CQ70 |
ドライバー遺伝子変異/ 転座陰性,PD-L1 TPS 50%未満,もしくは不明のPS 2 に対する一次治療において細胞傷害性抗癌薬は勧められるか? |
- a . 第三世代細胞傷害性抗癌薬単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕
|
A |
- b . プラチナ製剤併用療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:100%〕
|
B |
CQ71 |
プラチナ製剤併用療法を受ける場合に免疫チェックポイント阻害薬を併用した治療は勧められるか? |
- a . PS 0-1 症例に対して,プラチナ製剤併用療法にPD-1/PD-L1 阻害薬を併用した治療を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:92%(推奨率:100%)〕
|
B |
- b . PS 0-1症例に対して,ニボルマブ+イピリムマブにプラチナ製剤併用療法を併用した治療を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:42%(推奨率:100%)〕
|
C |
- c . PS 2 症例に対して,プラチナ製剤併用療法に免疫チェックポイント阻害薬を併用した治療を行うよう推奨するだけの根拠が明確ではない。〔推奨度決定不能〕
|
|
CQ72 |
ドライバー遺伝子変異/転座陰性,PD-L1 TPS 50%未満,PS 0-1 に対する一次治療において免疫チェックポイント阻害薬は勧められるか?* |
- a . PD-L1 TPS 1~49%に対して,ペムブロリズマブ単剤療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:89%〕
|
C |
- b . PD-L1 TPS 1~49%に対して,ニボルマブ+イピリムマブ併用療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:67%〕
|
C |
- c . D-L1 TPS 1%未満に対して,ニボルマブ+イピリムマブ併用療法を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:70%〕
|
C |
CQ73 |
プラチナ製剤併用療法を受ける場合の推奨される投与期間は? |
プラチナ製剤併用療法のプラチナ製剤投与期間を6 サイクル以下とするよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
C |
CQ74 |
プラチナ製剤併用療法を受ける場合にベバシズマブの上乗せは勧められるか? |
- a . ベバシズマブの適応となる75 歳未満,PS 0-1 症例に対して,プラチナ製剤併用療法にベバシズマブを併用した治療を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:73%〕
|
A |
- b . 75 歳以上の症例に対して,ベバシズマブを併用した治療を行わないよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:96%〕
|
C |
- c . PS 2 症例に対して,ベバシズマブを併用した治療を行わないよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:92%〕
|
D |
CQ75 |
プラチナ製剤併用療法を受ける場合にネシツムマブの上乗せは勧められるか? |
扁平上皮癌のPS 0-1 症例に対して,シスプラチン+ゲムシタビンにネシツムマブを併用した治療を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:96%〕 |
B |
CQ76 |
プラチナ製剤併用療法を受ける場合に維持療法は勧められるか? |
非扁平上皮癌に対してプラチナ製剤+ペメトレキセド併用療法4サイクル後,病勢進行を認めず毒性も忍容可能な症例に対してペメトレキセドによる維持療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
B |
CQ77 |
PS 3-4 の患者(ドライバー遺伝子変異/ 転座陰性もしくは不明,PD-L1 発現は問わない)に薬物療法は勧められるか? |
薬物療法を行わないよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
D |
CQ78 |
一次治療耐性または進行例,PS 0-2,免疫チェックポイント阻害薬未使用例に対する二次治療において薬物療法は勧められるか? |
- a . PD-1 阻害薬またはPD-L1 阻害薬の単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕
|
A |
- b . 細胞傷害性抗癌薬の治療を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:96%〕
|
A |
CQ79 |
PS 0-2 に対して二次治療以降で推奨される細胞傷害性抗癌薬は何か? |
ドセタキセル±ラムシルマブ療法,ペメトレキセド単剤療法,S-1 単剤療法を行うよう推奨する。〔推奨の強さ:1,合意率:100%〕 |
A |
CQ80 |
二次治療でドセタキセルを用いる場合にラムシルマブの併用は推奨されるか? |
- a . ラムシルマブの適応となるPS 0-1 症例に対して,ドセタキセルにラムシルマブを併用した治療を行うよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:74%〕
|
B |
- b . 75 歳以上の症例に対して,ドセタキセルにラムシルマブを併用した治療を行わないよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:78%〕
|
D |
- c . PS 2 症例に対して,ドセタキセルにラムシルマブを併用した治療を行わないよう提案する。〔推奨の強さ:2,合意率:87%〕
|
D |