クリニカルクエスチョン・推奨一覧

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第1 章 総論・評価

No. クリニカルクエスチョン  
CQ1 がん患者のリハビリテーションに関する診療ガイドラインは存在するか? がんのリハビリテーションに関して,原発巣や治療的介入別に網羅された包括的なガイドラインは数少ない。海外では,American Cancer Society(ACS)から発表された「がん患者の栄養と身体活動に関するガイドライン」,American College of Sports Medicine(ACSM)から発表された「がん患者の運動療法に関するガイドライン」,National Comprehensive Cancer Network(NCCN) から発表された「サバイバーシップケアのためのガイドライン」がある。わが国では,2013 年に初めて「がんのリハビリテーションガイドライン」が発表された。
CQ2 がん患者の身体機能,日常生活動作(ADL),QOL 評価の方法は?
  1. がん患者にリハビリテーションを行うにあたり,がんの病態や治療戦略,機能障害(performance status),能力低下〔活動制限,日常生活動作(ADL)障害〕,社会的不利(参加制約)を評価することを推奨する。
  2. 汎用され,信頼性・妥当性が検証されている以下の評価尺度を用いることを推奨する。
    1. 1)機能障害(performance status 等):
      Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)
      Performance Status,Karnofsky Performance Scale(KPS)
    2. 2)ADL:Barthel 指数(BI),Functional Independence Measure(FIM),Katz Index
      IADL:Lawton IADL Scale

第2 章 肺がん

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 肺がん患者に対して,術前にリハビリテーション治療(運動療法,呼吸リハビリテーション)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 肺がん患者に対して,術前にリハビリテーション治療(運動療法,呼吸リハビリテーション)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ2 肺がん患者に対して,術後にリハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 肺がん患者に対して,術後にリハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨

第3 章 消化器がん

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 消化器がんで腹部手術を行う予定の患者に対して,術前にリハビリテーション治療(運動療法,呼吸リハビリテーション)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 消化器がんで腹部手術を行う予定の患者に対して,術前にリハビリテーション治療(運動療法,呼吸リハビリテーション)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ2 消化器がん術後患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 消化器がん術後患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨

第4 章 前立腺がん

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 前立腺がん患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 前立腺がん患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ2 尿失禁のリスクがある前立腺がん術後患者に対して,リハビリテーション治療(骨盤底筋筋力訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 尿失禁のリスクがある前立腺がん術後患者に対して,リハビリテーション治療(骨盤底筋筋力訓練)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨

第5 章 頭頸部がん

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 頭頸部がんに対する治療(手術,化学放射線療法)が行われた患者に対して,リハビリテーション治療を行った場合にその治療効果を確認する評価の方法は?  
CQ2 舌がん・口腔がんに対する手術が行われる患者に対して,術後のリハビリテーション治療(摂食嚥下療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 舌がん・口腔がんに対する手術が行われる患者に対して,術後のリハビリテーション治療(摂食嚥下療法)を行うことを提案する。 2D 弱い推奨 とても弱い
CQ3 咽頭がん・喉頭がんに対する手術が行われる患者に対して,術前後にリハビリテーション治療(摂食嚥下療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 咽頭がん・喉頭がんに対する手術が行われる患者に対して,術前後にリハビリテーション治療(摂食嚥下療法)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ4 頭頸部がんに対する放射線療法中・後の患者に対して,リハビリテーション治療(摂食嚥下療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 頭頸部がんに対する放射線療法中・後の患者に対して,リハビリテーション治療(摂食嚥下療法)を行うことを推奨する。 1B 強い推奨
CQ5 舌がん・口腔がんに対する手術が行われる患者に対して,術後のリハビリテーション治療(音声言語訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 舌がん・口腔がんに対する手術が行われる患者に対して,術後のリハビリテーション治療(音声言語訓練)を行うことを提案する。 2D 弱い推奨 とても弱い
CQ6 咽頭がん・喉頭がんに対する手術が行われる患者に対して,術後のリハビリテーション治療(音声言語訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 咽頭がん・喉頭がんに対する手術が行われる患者に対して,術後のリハビリテーション治療(音声言語訓練)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ7 頭頸部がんに対する放射線療法中・後の患者に対して,リハビリテーション治療(音声言語訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 頭頸部がんに対する放射線療法中・後の患者に対して,リハビリテーション治療(音声言語訓練)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ8 頭頸部がんに対する頸部リンパ節郭清術が行われる患者に対して,術後のリハビリテーション治療(上肢機能訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 頭頸部がんに対する頸部リンパ節郭清術が行われる患者に対して,術後のリハビリテーション治療(上肢機能訓練)を行うことを推奨する。 1B 強い推奨
CQ9 頭頸部がんに対する放射線療法中・後の患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 頭頸部がんに対する放射線療法中・後の患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨

第6 章 乳がん・婦人科がん

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 乳がん患者に対して,術後にリハビリテーション治療(肩関節可動域訓練など)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 乳がん患者に対して,術後にリハビリテーション治療(肩関節可動域訓練など)を行うことを推奨する。 1A 強い推奨
CQ2 乳がん術後の患者に対して,積極的な肩関節可動域訓練を術後5〜8 日目から開始することは,術直後から開始する場合に比べて推奨されるか? 乳がん術後の患者に対して,積極的な肩関節可動域訓練を術後5〜8 日目から開始することを推奨する。 1B 強い推奨
CQ3 乳房再建術後の患者に対して,リハビリテーション治療(肩関節可動域訓練など)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 乳房再建術後の患者に対して,リハビリテーション治療(肩関節可動域訓練など)を行うことを提案する。 2D 弱い推奨 とても弱い
CQ4 化学療法・放射線療法中の乳がん患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法・放射線療法中の乳がん患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを推奨する。 1A 強い推奨
CQ5 治療終了後の乳がん患者(サバイバー)に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 治療終了後の乳がん患者(サバイバー)に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2A 弱い推奨
CQ6 乳がんによる慢性疼痛がある患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 乳がんによる慢性疼痛がある患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ7 がんやがん治療に関連した認知機能障害がある乳がん患者に対して,リハビリテーション治療(認知機能訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? がんやがん治療に関連した認知機能障害がある乳がん患者に対して,リハビリテーション治療(認知機能訓練)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ8 乳がん術後でリンパ浮腫の危険性がある患者に対して,リハビリテーション治療を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 乳がん術後でリンパ浮腫の危険性がある患者に対して,リハビリテーション治療を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ9 肥満がある治療終了後の子宮体がん患者(サバイバー)に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 肥満がある治療終了後の子宮体がん患者(サバイバー)に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ10 化学療法中の卵巣がん患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法中の卵巣がん患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ11 婦人科がん術後で,尿失禁もしくはその危険性がある患者に対して,リハビリテーション治療(骨盤底筋筋力訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 婦人科がん術後で,尿失禁もしくはその危険性がある患者に対して,リハビリテーション治療(骨盤底筋筋力訓練)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨

第7 章 骨軟部腫瘍

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 四肢の悪性腫瘍に対して,手術が実施される場合,患肢温存手術を行うことは,四肢切断術を行う場合に比べて推奨されるか? 四肢の悪性腫瘍に対して,手術が実施される場合,患肢温存手術を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ2 四肢原発骨軟部肉腫に対する患肢温存手術を実施する患者に対して,液体窒素または放射線あるいは加温処理骨による再建を行うことは,腫瘍用人工関節を使用する場合に比べて推奨されるか? 四肢原発骨軟部肉腫に対する患肢温存手術を実施する患者に対して,液体窒素または放射線あるいは加温処理骨による再建を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ3 骨転移を有する患者に対して,病的骨折や脊髄圧迫による麻痺などのリスクを予測するための評価を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 骨転移を有する患者に対して,病的骨折や脊髄圧迫による麻痺などのリスクを予測するための評価を行うことを推奨する。 1C 強い推奨
CQ4 四肢長幹骨に骨転移を有する患者に対して,病的骨折が生じた後に手術を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 四肢長幹骨に骨転移を有する患者に対して,病的骨折が生じた後に手術を行うことを推奨する。 1C 強い推奨
CQ5 四肢長幹骨骨転移による切迫骨折の患者に対して,病的骨折が生じる前に予防的な手術を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 四肢長幹骨骨転移による切迫骨折の患者に対して,病的骨折が生じる前に予防的な手術を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ6 脊椎転移による麻痺の症例に対して,手術施行を検討することは,手術施行を検討しない場合に比べて推奨されるか? 脊椎転移による麻痺の症例に対して,手術施行を検討することを提案する。 2C 弱い推奨
CQ7 骨転移によりADL やQOL が障害されている患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 骨転移によりADL やQOL が障害されている患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ8 骨転移を有し病的骨折や脊髄圧迫による麻痺の危険性がある患者に対して,装具を使用することは,使用しない場合に比べて推奨されるか? 骨転移を有し病的骨折や脊髄圧迫による麻痺の危険性がある患者に対して,装具を使用することを提案する。 2C 弱い推奨
CQ9 骨転移を有する患者に対して,ADL 向上のために放射線療法を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 骨転移を有する患者に対して,ADL 向上のために放射線療法を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ10 骨転移を有する患者に対して,リハビリテーションゴール設定のために生命予後の予測評価法を用いることは,用いない場合に比べて推奨されるか? 骨転移を有する患者に対して,リハビリテーションゴール設定のために,生命予後の予測評価法を用いることを推奨する。 1C 強い推奨

第8 章 脳腫瘍

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 脳腫瘍患者に対して,リハビリテーション治療を行った場合に,その治療効果を確認する評価の方法は?  
CQ2 運動障害を有する脳腫瘍患者に対して,リハビリテーション治療を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 運動障害を有する脳腫瘍患者に対して,リハビリテーション治療を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ3 脳腫瘍の高次脳機能障害に対して,リハビリテーション治療を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 脳腫瘍の高次脳機能障害に対して,リハビリテーション治療を行うことを推奨する。 1A 強い推奨

第9 章 血液腫瘍・造血幹細胞移植

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 血液腫瘍に対して造血幹細胞移植が行われた患者に対して,造血幹細胞移植中・後にリハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 血液腫瘍に対して造血幹細胞移植が行われた患者に対して,造血幹細胞移植中・後にリハビリテーション治療(運動療法)を行うことを推奨する。 1A 強い推奨
CQ2 血液腫瘍に対して造血幹細胞移植が行われ,造血幹細胞移植後に認知機能障害を生じた患者に対して,リハビリテーション治療(神経認知機能訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 血液腫瘍に対して造血幹細胞移植が行われ,造血幹細胞移植後に認知機能障害を生じた患者に対して,リハビリテーション治療(神経認知機能訓練)を行わないことを提案する。 2D 弱い推奨 とても弱い
CQ3 血液腫瘍に対して造血幹細胞移植が行われる予定の高齢患者に対して,造血幹細胞移植前に高齢者総合的機能評価(サルコぺニア,フレイルの評価を含む)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 血液腫瘍に対して造血幹細胞移植が行われる予定の高齢患者に対して,造血幹細胞移植前に高齢者総合的機能評価(サルコぺニア,フレイルの評価を含む)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨

第10 章 化学療法・放射線療法

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 化学療法・放射線療法中の患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法・放射線療法中の患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を実施することを推奨する。 1B 強い推奨
CQ2 化学療法・放射線療法中もしくは治療後のがん患者に対して,化学療法・放射線療法中・後に物理療法(寒冷療法,電気鍼治療)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法・放射線療法中もしくは治療後のがん患者に対して,化学療法・放射線療法中・後に物理療法(寒冷療法,電気鍼治療)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ3 化学療法・放射線療法中もしくは治療後に認知機能障害のあるがん患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法・放射線療法もしくは治療後に認知機能障害のあるがん患者に対して,リハビリテーション治療(運動療法)を行うことを推奨する。 1A 強い推奨
CQ4 化学療法・放射線療法中もしくは治療後に認知機能障害のあるがん患者に対して,リハビリテーション治療(認知機能訓練)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法・放射線療法中もしくは治療後に認知機能障害のあるがん患者に対して,リハビリテーション治療(認知機能訓練)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ5 化学療法・放射線療法施行予定の高齢患者に対して,治療前の高齢者総合的機能評価を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法・放射線療法施行予定の高齢患者に対して,治療前の高齢者総合的機能評価を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ6 化学療法・放射線療法中の患者に対して,運動療法と併せて栄養療法を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法・放射線療法中の患者に対して,運動療法と併せて栄養療法を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ7 化学療法・放射線療法後の患者に対して,運動療法と併せて栄養療法を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 化学療法・放射線療法後の患者に対して,運動療法と併せて栄養療法を行うことを提案する。 2B 弱い推奨

第11 章 進行がん・末期がん

No. クリニカルクエスチョン 推奨 グレード 推奨の強さ エビデンスの確実性
CQ1 根治治療対象外の進行がん患者に対しても,監督下での運動療法を行うことは,行わない場合と比べて推奨されるか? 根治治療対象外の進行がん患者に対しても,全身状態が安定している場合,監督下での運動療法(supervised exercise)を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ2 緩和ケアを主体とする時期の進行がん患者に対して,病状の進行や苦痛症状に合わせた包括的リハビリテーション治療を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 緩和ケアを主体とする時期の進行がん患者に対して,病状の進行や苦痛症状に合わせた包括的リハビリテーション治療を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ3 緩和ケアを主体とする時期の進行がん患者に対して,疼痛や呼吸困難などの症状緩和を目的とした患者教育を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 緩和ケアを主体とする時期の進行がん患者に対して,疼痛や呼吸困難などの症状緩和を目的とした患者教育を行うことを提案する。 2B 弱い推奨
CQ4 疼痛(内臓痛を除く)を有するがん患者に対して,疼痛緩和を目的とした経皮的電気神経刺激(TENS)を行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 疼痛(内臓痛を除く)を有するがん患者に対して,疼痛緩和を目的とした経皮的電気神経刺激(TENS)を行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ5 緩和ケアを主体とする時期の進行がん患者に対して,症状緩和を目的としたマッサージを行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 緩和ケアを主体とする時期の進行がん患者に対して,症状緩和を目的としたマッサージを行うことを提案する。 2C 弱い推奨
CQ6 進行がん患者に対して,リハビリテーション専門職を含む多職種チーム医療・アプローチを行うことは,行わない場合に比べて推奨されるか? 進行がん患者に対して,リハビリテーション専門職を含む多職種チーム医療・アプローチを行うことを提案する。 2C 弱い推奨