子宮頸がん 〜アルゴリズム


フローチャート1

0 期・ⅠA期の治療 a)

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0 〜Ⅰ a期の治療

フローチャート2

ⅠB・Ⅱ 期の治療(扁平上皮癌と腺癌を含む)

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Ⅰ b 〜Ⅳ 期の治療(扁平上皮癌と腺癌を含む)

フローチャート3

ⅠB期・Ⅱ期の術後補助療法(扁平上皮癌と腺癌を含む)

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再発癌の治療 表1

表1 子宮頸癌の術後再発リスク分類
低リスク群:

以下のすべての項目を満たすもの
① 小さな頸部腫瘤
② 骨盤リンパ節転移陰性
③ 子宮傍結合織浸潤陰性
④ 浅い頸部間質浸潤
⑤ 脈管侵襲陰性

中リスク群:

骨盤リンパ節転移陰性および子宮傍結合織浸潤陰性で,以下のいずれかの
項目を満たすもの
① 大きな頸部腫瘤
② 深い頸部間質浸潤
③ 脈管侵襲陽性

高リスク群:

以下のいずれかの項目を満たすもの
① 骨盤リンパ節転移陽性
② 子宮傍結合織浸潤陽性

注)頸部腫瘤の大きさ,頸部間質浸潤の深さ,骨盤リンパ節転移陽性時の転移リンパ節の個数・部位,さらに再発リスク因子の個数については様々なリスク分類の基準・報告があり,頸部腫瘤の大きさ,具体的な浸潤の深さを規定してリスク分類を行うことは適切でないと判断し,「浅い・深い」「大きい・小さい」のような表現にとどめた。頸部腫瘤の大きさに関しては臨床進行期分類も4 cm を採用していることから,これを1 つの目安にしている報告が多い。脈管侵襲に関しては論議が分かれている。

〔参考文献1 より引用、一部改変〕

付 記:米国NCCNの子宮頸癌に関するガイドラインには「手術断端陽性」は術後再発リスク因子のなかの一つとされているが,以下のような理由から,本項で扱う術後再発リスク因子から除外することとした。以下にその理由を述べる。①本邦の子宮頸癌取扱い規約では,不完全手術例で癌の残存が明らかな症例の治療は術後照射例として扱わないと規定されている。したがって,断端陽性を術後再発リスク因子に含め術後補助療法の対象とすると,取扱い規約との整合性がとれず現場に無用な混乱を招く恐れがあると考えられる。A日米欧での断端陽性という用語自体の意味合いに相違がある。すなわち本邦で断端陽性という場合,上皮内癌以上の病変の遺残を意味することが多いのに対し,欧米では浸潤性病変の遺残を意味する場合が多いと推測される。そのため,欧米のデータをそのまま引用して本項のエビデンスとすることは不適切と考えられる。

【参考文献】

1) Bidus MA, Elkas JC. Cervical and vaginal cancer. In: Berek & Novak’s Gynecology(Berek JS ed), 14th ed, Philadelphia: Williams & Wilkins, 2007;1404-55(レベルⅢ)

フローチャート 4

Ⅲ期・Ⅳ期の治療(扁平上皮癌と腺癌を含む)

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Ⅲ・Ⅳ期の治療(扁平上皮癌と腺癌を含む)

フローチャート 5

再発癌の治療(扁平上皮癌と腺癌を含む)

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再発癌の治療(扁平上皮癌と腺癌を含む)